エイジングケアとは?
ときどき目にする「エイジングケア」という言葉。
「エイジングケアって何だろう?」という方と「エイジングケアって、アンチエイジングのことじゃないの?」という方が多いのではないかと思います。
「アンチエイジング」=「若返り」という意味ですが、ルール上、化粧品の広告で「アンチエインジングができます(=若返りできます)」と表現することは禁止されています。
そこで使われているのが「エイジングケア」という言葉。
この言葉は「若返り」という意味ではなく「加齢によって変化している、現在の肌の状態に応じたケアのこと」という、よくわからない意味を持っています。
要は「若返り」がダメなので「年齢に応じた」という言い回しにしましょう、ということです。
例えば「シミのできやすい年齢ですから、シミ対策ケアをしましょう」ということで、ごく当たり前のような感じもしますが、結論としては、エイジングケア化粧品とは「年齢肌対策の化粧品」ということになります。
エイジングはメーカー次第
「エイジングケア」というぼんやりとした言葉が使われるようになった背景には「アンチエイジング」という言葉が化粧品では使えない、ということがありますが、では、どういった化粧品を「エイジングケア化粧品」と呼ぶかについては、実はまったくルールがありません。
別にシミやシワに効果がなくても「年齢に応じた保湿効果をエイジングケアと表現しています」と化粧品メーカーいえば、それは「エイジングケア化粧品」となります。
美容成分を高濃度で配合していて、本当に若返りを叶えるような「アンチエイジング化粧水」でも、他の化粧水と比べてまったく特徴のない化粧水でも、化粧品メーカーが「エイジングケア化粧水です」といえば、それはエイジングケア化粧水となってしまうのです。
エイジングケア化粧品選びの注意点
ひとくちにエイジングケア化粧品といっても、数万円のものから千円台のものまであることや、比較的自由にメーカーが表現できることからわかるように、その「エイジングケア」の質は様々です。
「できればアンチエイジングをしたい」と願って化粧品を購入する女性たちに、どういった化粧品を提供するのかは、化粧品メーカーの姿勢次第なのです。
ひとつのブランドに「保湿シリーズ」「美白シリーズ」「エイジングシリーズ」が並んでいる、といったときは、エイジングシリーズというのは「年齢肌対策のシリーズ」ということになるので、選ぶ際の指標にはなるでしょう。
ですが、あまり美容成分にコストをかけていない化粧品の場合、「アンチエイジング」を期待して「エイジングシリーズ」を選んでも、そもそもそこまでの効果はない、ということもあり得る話です。
(残念ながら、きちんとしたエイジングケア化粧品かどうかの判断は、美容成分の配合量が公開されていない限り、化粧品のプロでも難しいです)
「エイジングケア」という化粧品は何かしら年齢肌を考えた化粧品、ということは言えると思いますが、やはり化粧品選びは「肌の様子をしっかりと見ながら選んでいく」ということが大切です。関係する記事
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