化粧品の「本当のところ」
化粧品 界面活性剤とは
界面活性剤とは
ごくわかりやすく言えば「水」と「油」の両方の性質を持つ物質をまとめて「界面活性剤」と呼びます。
水とも油とも結びつくので、水と油を混ぜるために使うことができます。
例えばドレッシングは水と油に分離していますが、同じ水と油の混合物でもマヨネーズは卵に含まれる天然の界面活性剤の作用で均一に混ざります。
お皿の油汚れは水道水だけでは流せませんが、ここに界面活性剤を加えると、油汚れと水道水が混ざるので、お皿から油汚れをはがして水道水で流すことができます。
界面活性剤は洗剤に使われているだけではなく、食べ物を含めさまざまなものに広く使用されている、実はとても身近なものです。
ではこの界面活性剤は、化粧品においてはどう使われているのでしょうか?
化粧品の界面活性剤
化粧品においても界面活性剤はいろいろな用途で使われていますが、主な用途は次のようなものです。
・水と油を混ぜるために使われます。
化粧水に保湿油を溶かしこんだり、クリームに水性のエキスを溶かしたり、水と油を混ぜて乳液にしたりします。
・洗顔料やクレンジングに使われます。
メイクや皮脂汚れは「油」です。この油を肌から洗い流すために使われます。
「石けん」も界面活性剤の一種です。
・液体やクリームの中に粉を均一に分散させるために使われます。
リキッドファンデーションやクリームファンデーション、日焼け止めには、色をつけたり、紫外線をカットするための粉が入っていますが、界面活性剤の作用でその粉を均一に分散することができます。
「界面活性剤」といってもその用途はさまざま。
また、その用途ごとに合わせて、化粧品に使われる界面活性剤には数えきれないほどの種類があります。